W-ZERO3メール環境
AH-K3001V から W-ZERO3 に機種変更した理由は、外出中の
- Webの閲覧
- メールの送受信
を、携帯電話よりももっと楽にしたい、ということだったりします。
もともと Windows ユーザなので、 Windows Mobile なのがいいです。また、むかし 200LX を使ってもいましたし、 CASSIOPEA E-55 や Jornada680/720 も使っていたので、 Windows CE 系の OS も慣れています。
とはいえ、Windows CE についてくる、あの、受信トレイ、好きじゃないです。というか、マイクロソフト製の MUA (メールクライアント)全般にいい印象を持っていないので、できれば使いたくありません(ごめんなさい>関係者の皆様)。
そこで、 QMAIL3 をメール送受信のためにインストールしました。
手順を以下に簡単に記します。
まず、前のエントリでオンラインサインアップの時にライトEメールを無効に設定したと書きましたが、同時に「3.各種通知」の「Eメール自動受信/新着メール通知」のところを「新着メール通知」に設定しています。こうすることにより、 pdx.ne.jp ドメインのメールアドレスにメールが届いたときに、自動的にメール受信を開始するのではなく、ライトメールで通知だけ W-ZERO3 へ届くようにします。ついでに、 W-ZERO3 側でも、「設定→Eメール」の「自動受信する」のチェックも外しておきます。
あ、そうそう。オンラインサインアップへ接続中に、「1.現在の設定確認」を選んで「パソコンやPDAの設定」のところに書いてある POPID やパスワードもメモしておくといいとおもいます。
次に、 QMAIL3 のダウンロードページから、バイナリをダウンロードします。 W-ZERO3 の OS は、 Windows Mobile 5.0 for Pocket PC ですが、ここではいちばん新しい OS 用のバイナリということで、Windows Mobile 2003 SE のものをダウンロードします。"Zip"と書いてあるリンクと「日本語UI」の欄のZipファイル両方をダウンロードしておくとよいでしょう。
QMAIL3 のバイナリは、デバイスに \Program Files\QMAIL3 というフォルダを作成してそこへ展開しました。このフォルダに「日本語UI」のZipファイルを展開すると、 QMAIL3 のユーザインターフェースが日本語表示になります。また、 SMTP over SSL や POP over SSL を使う予定があるひとは、ダウンロードページのいちばん下にある Open SSL のバイナリもダウンロードして、やはり QMAIL3 のバイナリを置いてあるフォルダに展開しておくといいと思います。
展開してでてきた q3u.exe へのショートカットをデバイスの \Windows\スタートメニュー\プログラム に作っておくと便利です。と
さて、 QMAIL3 を起動しましょう。
最初に起動したときは、 QMAIL3 はメールを保存するフォルダがどこだか知らないので、たずねるダイアログが表示されます。(画面の画像は気が向いたら追加します)
デバイス上のストレージは容量があまり多くなくてメールを保存するのにはもったいないので、 miniSD メモリ上に保存することにします(ただし、 QMAIL3 を使用するときは必ず miniSD メモリを装着しておく必要があります。 miniSD メモリを取り外すときにはQMAIL3を終了しておかなければいけません)。
メールを保存するフォルダの指定を間違えてしまった場合には、QMAIL3のファイルメニューから保守を選択しアンインストールを選択していったんQMAIL3を終了したあとに再度起動すれば、メールを保存するフォルダを再指定することができます。
参照ボタンをタップして保存するフォルダを選択し、OKボタンをタップします。まだ保存フォルダを作成していない場合には新規フォルダ...をタップして作成するフォルダ名をキーボードから入力してOKをタップします。わたしがいま使っているバージョン(2005/12/31ビルド)では、初期設定時にはシステム入力パネルが出てこないようなので、W-ZERO3のキーボードを出して操作するといいのではないかと思います。
フォルダ指定後、少し時間がかかりますが、あせらないでください。メール保存フォルダにQMAIL3が使用するフォルダや各種設定ファイルを作成していますので、少し待てばQMAIL3の画面が表示されます。
最初はメールアカウントはなにもない状態ですので、新たにアカウントを作成しましょう。pdx.ne.jpドメインのメールアカウントを作成します。
ツールメニューからアカウント...を選択します。アカウント追加をタップしてアカウント設定画面を出します。
名前はあとからみてわかりやすいものにしましょう。わたしは pdx にしました。メッセージボックスの囲みの中でメールをどのように保存するかを指定します。大容量 miniSD メモリでは、ファイルシステムのクラスタサイズが大きいので、小さなファイルを作ってもそれなりの容量を消費してしまいます。ここは1ファイルのほうを選んだほうが効率的だと思います。ブロックサイズは1MBくらいにしておきましょうか。
OKボタンをタップすると、アカウント情報設定画面になります。
まず、一般タブのサーバ情報。以下のようになります。
受信: bpop3.pdx.ne.jp
送信: bsmtp.pdx.ne.jp
(この情報はAH-K3001Vに残っていた設定を参考にしました)
ユーザ情報: 好みに応じて(笑)
アドレス: オンラインサインアップで設定した自分のメールアドレス
次にユーザタブを選び、サーバへのログイン情報を設定します。
受信ユーザ名: オンラインサインアップで確認した POPID
(わたしは p070で始まる13ケタの数字だったのですが、みなさんはどうでしょう?)
パスワード: オンラインサインアップで確認したパスワード
(オンラインサインアップの「パソコンやPDAの設定」で変更もできますが、いい感じでランダムな文字列だったので、わたしはそのまま使用しています)
送信の認証は使用しません。
詳細タブは飛して、POP3タブ。
pdx.ne.jp ドメインあてのメールを W-ZERO3 の QMAIL3 だけで受信する場合には、サーバからメッセージを削除にチェックをつけておきましょう。
SMTPタブも飛して、ダイアルアップタブ。
常にダイアルアップ接続するを選択して、エントリ名は CLUB AIR-EDGE を選択しましょう(これ重要)。ダイアルのプロパティは編集する必要はありません。というか、しちゃいけません。
高度タブを選択して、送信前に受信サーバに接続するにチェックをつけます(これも重要)。
以上で設定完了。右上の OK をタップしてアカウント一覧画面に戻り、また右上の OK をタップして QMAIL3 のメイン画面へ戻ります。
では、まず実際に受信試験をしてみましょう。まず、使用するアカウントを選択します。
画面右上の × の下にある下向き三角 ▼ のところをタップしてみてください。いま作成した pdx アカウントのフォルダがドロップダウンメニューで表示されます。受信箱を選択すると、そのアカウントの受信箱が表示されます。いまはまだメールを受信していないので画面は変りませんが。
ツールメニューから同期→受信を選択します。自動的に接続が開始され、画面上のアンテナマークが [PT] 表示になります。メール受信が終了すると、自動的に接続が切断されます。ここまででエラーが発生した場合には設定を見直してください。
次に自分あてにメールを送信してみます。
メッセージメニューから新規を選択します。メール編集画面になります。
宛先に自分のメールアドレスを入力して、本文に適当な文章を入れます。ファイルメニューから送信を選んで、送信箱の中にメッセージを格納します。
QMAIL3 のメイン画面へ戻りますので、またツールメニューから今度は同期→送信を選択します。今回も自動的に接続が開始され、メールが送信されます。送信が失敗する場合にも、設定を見直してください(特に送信前に受信サーバに接続するにチェックがついているかどうか)。
さて、送信試験をしたときには、受信通知は届きません。これは「パケット通信中は電話やライトメールの受信ができない」というW-SIMの仕様によるものです。受信通知はライトメールで届きますので(なんとかしてほしいですねぇ、これ)。
なので、受信通知は届きませんが、メールは受信できているはずです。再度ツールメニューから同期→受信を選択して、いま送信したメールが届いているか確認しましょう。
これで受信できれば、設定はほぼ完了です。
Eメール受信を知らせるライトメールが届いたら、 QMAIL3 を起動してメール受信をすればよいのです。
あとは、 QMAIL3 をデフォルトのメールソフトにするわけなんですが…。わたしは小心者なので、まだそこまでいってません(笑)。
QMAILのサイトのここのところで紹介されている設定をすればいいのですが、レジストリを編集するということで、まだ躊躇しています。
Todayの表示から標準の「メール」を外して QMAIL3 にしたとか、メールボタンに QMAIL3 を割当てる、というのはやってあるんですけれどもね(笑)。
あと、この設定で実際に使っていくときの注意ですが、
- miniSDメモリを本体から抜くときにはかならず QMAIL3 を終了させること。画面右上の × をタップして画面から消えても QMAIL3 は終了していません(これは、Windows Mobile の仕様)。ファイルメニューから終了を選択して、確実に QMAIL3 を終了させてから miniSD メモリを本体から取り外しましょう。
- QMAIL3 はまだ同時実行確認が Windows Mobile ではうまくいってないようで…。既に QMAIL3 が裏で動いている状態で、プログラムなどから QMAIL3 を起動するとまれに「このメールボックスはロックされています。続行しますか?」というようなダイアログがでることがあります。そのときは、このダイアログでは「いいえ」をタップ QMAIL3 を新規に起動せずに終了し、なんらかのタスクマネージャで、裏で動いている QMAIL3 へ切り替えを行なう方が安全だと思います。また、これを防ぐために、 QMAIL3 は使い終ったら終了しておくといいのではないかと思います。
- 送信試験のところでも書きましたが、パケット通信中はメール受信通知が届きませんので、パケット通信終了後にメールが届いていないかどうかを確認するといいと思います。
- 注意事項というわけではありませんが、@niftyメールのアカウントを持っている人は、 APOP と SMTP認証がサポートされていますので、 QMAIL3 で@niftyメール用のアカウントを作成する場合にはこれらを有効にしておくと、気休めになるのではないでしょうか。
そんなとこでしょうか。ご参考になれば幸いです。
【2005-01-03T22:20 追記】
QMAIL3 をデフォルトのメールソフトにしました。
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コメント
はじめまして。
貴重な記載をありがとうございます。
ところでQMAIL3でreply-toを設定したtemplateを作ることは可能なのでしょうか。
その方法をご存知でしたらご教授願えませんか?
(私も音楽活動をしています。オケのページも
楽しませていただきました。)
投稿: zero3user | 02/23/2006 08:16